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用水計画(河川協議)とは・・・

 用水計画とは、地域の農業用水(かんがい用水)の諸要因動向を見通し、農業水利の合理化・農業経営の近代化・水田汎用化に伴う用水量の変化・環境保全等を考慮し、かんがい用水に必要となる水量を安定的に確保するものです。
 かんがい用水に必要となる水量は、水稲及び作物の栽培面積・栽培実態諸元・用排水系統等を基に、水収支計算により算出されます。
 かんがい用水は、河川に設置した取水施設(頭首工・揚水機場)により水を供給されるため、河川水を継続して使用する権利(流水の占用を行う水利権)と河川区域内の土地を占用する取水施設について、河川法に基づいて河川管理者と協議(河川協議)を行い許可を受けます。

●用水計画事例

 ・計画一般図



 ・計画用水系統模式図

●用水計画事例地区概要
 ・かんがい面積:
  概ね10,000ha

 ・かんがい方式:
   水稲…たん水かんがい

   畑作物…うね間かんがい
 ・用水施設:新設ダム1ヶ所
   取水堰:新設1ヶ所,
       改築2ヶ所

       補修3ヶ所

   幹線用水路:35.4km

   排水施設 :排水機場
         新設3ヶ所

         幹線排水路
          5.4km


 基礎調査資料(受益面積・土壌・減水深・水利現況・排水被害等)を基に、用水ブロック割を行い計画の用排水系統模式図を作成します。
 この用排水系統模式図を基に、用水量計算及び地区内利用可能量(反復水・渓流水・溜池・河川等)を用いた水収支計算を行い、用水系統別の必要水量及び水源依存量を算出します。
 また施設規模を確立するために、計画基準年の検討を行い施設規模を決定します。 確定した用水計画を基に、河川管理者と河川協議を行います。

その他
水利権更新(河川協議)

 水利権の許可期限は10年であることより、水利権更新協議を河川管理者と行い権利量の更新許可を受けます。受益面積の変更・かんがい期間の変更等がある場合は変更更新を行うこととなります。

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